地球が小さくなった――。
そんな比喩表現が生まれるほどビジネスのグローバル化は進み、海外出張も以前とは比較にならないほど増えている。それは出張経費というコストの増大を招くが、世界を舞台にする企業は、BTM(ビジネストラベルマネジメント)の導入で、限られた経営資源の有効活用を実現している。
旅費などの直接コスト、後方支援部門の人件費などの間接コストを削減するため、さまざまなサービスを提供するビジネスモデルがBTM。パイオニア的存在であるJTB-CWTは、コスト削減の先にある戦略的な提案、そして利便性の実現を目指している。
ビジネスの核となるのは次の三つ。航空券やホテルの手配などを含め、コーディネートを行うトラベルエージェンシーとしての機能。出張関連の経費をデータ化し、出張規定にまで踏み込み、改善提案を行うコンサルタントとしての機能。総合出張管理システムなどの独自開発を行う、システムインテグレーターとしての機能。それぞれのスペシャリストによるチームを編成し、契約企業に最適のソリューション提案を行っていく。同社のBTMを導入したある国内大手企業は、1年目にして15%、さらに5年目には27%のコスト削減を実現した。企業がグローバルレベルでのデータマネージメントを行った際の削減率は平均20%程度というから、違いは歴然である。

企業がデータマネージメントを行うと平均削減率は20%程度。JTB-CWTはこの数値以上の効果の実現を目指す。

2000年の設立以来、JTB-CWTと契約する企業数は順調に推移し、2008年の契約企業数は360社にも及ぶ。
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合理的にコスト削減するだけでなく、日本の企業文化に合わせたきめ細かなサービスを実現するところもJTB-CWTの特長である。
「パスポートの有効期限、過去の渡航記録、場合によってはお客様の嗜好までデータベース化されているため、要望に沿った旅程を正確かつ迅速に手配できます。インドへ出張するときは、右の窓側の席ならヒマラヤ山脈がきれいに見えるんです。些細なことですが、出張が実りあるものとなるように、そんな小さなご提案もしています」
トラベルコンサルタントの高田弓子は語る。合理性と最新のシステム、そして専任スタッフによる行き届いたサポート体制があって初めて、出張を戦略に変える提案が可能になるのだ。